第○官界彷徨 〜ソラリス日誌。12月12日、晴れ。驚愕である。今日したウンコに表情があった。〜

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年始参り

某家屋の一室。照明はキーライトは暗め、フィルライトがメインで、緑色光。えもいわれぬスピリチュアルさだけが漂う空間。
江原と相談者menbowは低いテーブルを挟んで向き合っている。

江原「・・・あなたに、おじいさんかおばあさんはいますね?」


menbow「えっと・・・存命中という意味でですか?」


江原「・・・いますね?」


menbow(軽く誘導された感があるな・・・)


menbow「どういう意味でですか?」


江原「・・・いましたね?」


menbow(過去形?)


menbow「”います”けど・・・」


江原「・・・ビンゴ!! コホンコホン、失礼しました、守護霊が・・・ときにあなたは守護霊というものをご存じですか?」


menbow「えっと?なんていいました?」


江原「・・・いますね?」


menbow「なにをおっしゃってるのか分からないのですが」


江原「・・・いましたね?」



menbow「なにがですか?」



江原「・・・ビンゴ!!」


menbow(何が?あとどうでもいいけど、言葉を発する前の”・・・”間はやめてほしい)



江原「・・・・・・・・・守護霊を感じたことはありますか?」



menbow「いえ・・・」


江原「・・・・・・・・・たいてい、睡眠中に守護霊の存在は感じるはずです」




menbow(間が三倍に増えたな)


menbow「ねてるときのことはなんとも・・・」

江原「・・・・・・・・・朝起きると、ときどき身体に布団がかかっていないことがあるでしょう?」


menbow「夏場とか」


江原「・・・・・・・・・守護霊です」



menbow「ちょっとまってください。守護霊だとして布団を奪う権利があるんですか」


江原「守護の方は皆冷え性ですから」


menbow(なぜか即答だな)


menbow「ぼくも冷え性だといったら?」


江原「ウソでしょう?」


menbow「まぁ、ウソですけど」

menbow(ここはなぜかするどいな)



江原「ビンゴ!!」

menbow(それやめろ)


menbow「守護霊の主が冷え性だったどうするんです?守護霊はぜんぜん守護してませんよね?」


江原「・・・もうちょっと”地に足の着いた”意見をいって欲しいですね、生きた人間だけに」


menbow(殴りたくなってきた)


menbow「えっと、もう時間ですね。ありがとうござ・・・」

江原「あああっ!!!!」







江原は目をひん剥き、menbowの後ろを指さして叫んだ。

menbowは突然のことで、ビックリ仰天した。



江原「あ・・・違った、ごめんなさい」





menbowは腹がたったが、この年になってもお年玉をくれるこの叔父の話を聞いてあげることは、最低限の礼儀であると思ったので、グっと怒りをおさえたのだった。





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MENBOW

Author:MENBOW
眠りから覚めた青年。
目を開くと強い白色蛍光に照らし出されて浮かび上がったのは、無機質な内装の部屋。
「ここはどこなんだ?」
見渡してみると、十畳ぐらいの空間で、どこを探しても出入り口がなかった。イメージ的にはSF映画の宇宙船内といった感じで、彼にはもちろんなじみなどない。そこには円いテーブルに置かれたひとつのパソコンとピラミッド型に積まれたカロリーメイトしかなかった。
おそるおそるパソコンの画面を覗くと、背景が真っ黒なデスクトップ上に一つのウインドウが開かれてた。
第九官界彷徨?
数人のブログがカテゴリーされた”ブログ”らしい。第九官界彷徨、それがそのブログのタイトルらしい。彼は試行錯誤しながら、パソコンをあれこれいじってみたが、第九官界彷徨の閲覧のみが許されているようだった。
当然、パスワードなど知らないので管理者画面にも進めなかった。
そしてもうひとつの驚愕の事実にきづく。
「そういえば僕は誰なんだ?」
なんと記憶がなくなっていたのだ。じぶんが誰なのか全く思い出せなかった。彼は思った。
なんにせよこのブログが鍵だ。
さてこれからどうしよう・・・、
やたら喉乾くなカロリーメイト・・・・、 
あれ、きづかなかったけど、隅の方にドリンクバーが。
ドリンクバーで何か飲もう・・・・。
ドリンクバー?ドリンクバーっちゅう言葉を覚えてるのがまた不思議な感じだなぁ・・・、
喉がカラカラ、とにかく水気を求め、ウーロン茶を口に含んだ。
「薄っ!」
そのへんの事情は忘れていたのだった。


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