第○官界彷徨 〜ソラリス日誌。12月12日、晴れ。驚愕である。今日したウンコに表情があった。〜

Copyright (C) 第○官界彷徨 〜自分の年齢にひく、23歳〜. All rights reserved.

ワンインチ・パンチ

教室の入口ドア近くの席に座り、
先生を待っていた。
だらしなく週プレを見つつ待っていた。
もう10分過ぎているのに来ない。
オレの正面にドアがあり、少々うっとうしい。
遅刻者が断続的に、まばらに入ってくるからだ。

もう5分過ぎた。
しめしめとほくそ笑んでいたら、バタンとドアが開いた。
同時に、オレはおもわず顔をあげた。

クイっとメガネを中指であげて教室を見渡した・・・。


先生ではなかった。

しかし、
クイっとメガネを中指であげた動作、
その仕草、
その瞬間だけ
とっさに先生と思った・・・
自身のくだらない反射に顔を朱に染める感覚を覚えた。


たそがれ

近所の市民グラウンドの片隅に、サッカー用のゴールネットがある。
サッカー用なので、2つペアで欲しいものだが片方しかない。そのネットを使う人は誰1人いない。
だから、雑草生い茂る中で切れかかったネットが風で揺らいでいるぐらいひっそりと
しているのだが、
毎週金曜日に必ずその前に佇んでいる人がいる。独りで。

半袖半ズボン、手袋をし、まさにゴールキーパーといった装いで前屈みに重心を整えているのだ。
独りで。
僕はついにきになって訊ねた。
「なにを守っているんですか」
とは訊けなかった。
そう訊くと直接的すぎるからだ。
もしかしたらツッコミを待っているかもしれない。
そうだとしたらまんまと乗せられた体になる。
話題はふつうでいいと思った。

「あの、すみません、この辺り初めてで・・・道に迷ってしまいました。
○○駅はどのあたりでしょうか?」
と訊いたら、
「そこのつきあたりを右に折れて、そのまま・・・まっすぐいけば大丈夫ですよ」
と、その人は左手にボールを持ってまるでゴールキックをするときの、
指示を送るかのような手つきで
右手をビシっと東の方に指したのだった。


ゴブリン70sコント

rigging & レンズの実験 &階層実験 の末生まれた作品。
モデリングはちょっといじった程度で、拝借。
解像度低めです。

kansaigeinin.jpg

↑サムネイルです。じっくり鑑賞されたい方はクリックしてください。大きくなります。

田中

とあるコンビニ。
中学生くらいの少年が、レジの前をいったりきたりしている。

こいつなんなんだ・・・・・・
そう思った次の瞬間、その少年はおでん調理器から、ちくわを二本手づかみで
とり、逃走した。鈴木はすかさずレジにおいてあった、防犯用のペイントボールを
手に取り投げた。

「あぁ!!今投げたやつは、タイガースの島谷選手のサインボールだぞっ!」
ボールは指先から離れたばかりだ。

「んなわけあるか」

ボールが3回転目をしたばかりだ。

「じゃあ見てみろよ」

「・・・確かに野球ボールみたいだ・・・」

「店長がペイントボールは使う機会がないから、と言って、変わりに荻谷選手のサインボールでも飾って置いておいたのさ。その話はオレしか知らないから無理もないか」

ボールは徐々に加速しつつある。


「だとしても、オレが投げたボールが少年にあたるだけで、無くなるわけじゃあるまい」

「デッドボールだぞ!!」

ボールは少年の背中の前まできている。

「だからなんなんだ」

「なにもわかっちゃいない。あれは甲子園球場でキャッチした貴重なホームランボールなんだ!!須賀選手が放った、100号ホームランなんだ!」

「サインもらったの?」

「実は、試合中にもらったのだ」

「どうやって?」

ボールは少年の背中の直前まできている。


「打って、ボールが空にアーチを描いている間に客席まで走って、急降下しつつある、つまりまだ空中にあるとき、ペンで直接そのボールに書いたのさ」

「無理だろ。時間を止めたのかよ?」

ボールが少年の背中にあたった。



アルバイトの面接に来ていた鈴木は、店長の着ているローソンの制服ばかりに目がいき、まともに会話すら成立しなかった。まともに顔を見てしゃべると笑ってしまいそうだったからだ。
コンビニの外に出ると、緊張感が抜けて、その脱力感をタバコの煙にのせた。
鈴木は腕時計を見ると、この間、ものの5分もたっていなかったことに驚いた。





未確認

今日、イエティ探しにヒマラヤまで出かけたんだけど、
現地人がわーわー騒いでる、これは何事かと駆けつけたら、
雪に残された足跡があって、それはヒグマやその他どんな既存のほ乳類に
ありそうにないヘンテコな形で、これはイエティかミティかどっちかだって通訳の
人が言って、それに言葉をついで、イエティなら人を襲わないが、ミティなら人を襲う、どちらにしても足跡を残しているといことは存在を確証づけるものだと村長がいったので、ぼくは気を利かせて ミクシィなら足跡残りますよね といったら 村長が


まーこういう話はほどほどにしといて、今日は山に芝刈りにでもいくか



といって芸人コンビ、ダウンタウン風に無視したので、一日蟠りました。

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あらすじ

MENBOW

Author:MENBOW
眠りから覚めた青年。
目を開くと強い白色蛍光に照らし出されて浮かび上がったのは、無機質な内装の部屋。
「ここはどこなんだ?」
見渡してみると、十畳ぐらいの空間で、どこを探しても出入り口がなかった。イメージ的にはSF映画の宇宙船内といった感じで、彼にはもちろんなじみなどない。そこには円いテーブルに置かれたひとつのパソコンとピラミッド型に積まれたカロリーメイトしかなかった。
おそるおそるパソコンの画面を覗くと、背景が真っ黒なデスクトップ上に一つのウインドウが開かれてた。
第九官界彷徨?
数人のブログがカテゴリーされた”ブログ”らしい。第九官界彷徨、それがそのブログのタイトルらしい。彼は試行錯誤しながら、パソコンをあれこれいじってみたが、第九官界彷徨の閲覧のみが許されているようだった。
当然、パスワードなど知らないので管理者画面にも進めなかった。
そしてもうひとつの驚愕の事実にきづく。
「そういえば僕は誰なんだ?」
なんと記憶がなくなっていたのだ。じぶんが誰なのか全く思い出せなかった。彼は思った。
なんにせよこのブログが鍵だ。
さてこれからどうしよう・・・、
やたら喉乾くなカロリーメイト・・・・、 
あれ、きづかなかったけど、隅の方にドリンクバーが。
ドリンクバーで何か飲もう・・・・。
ドリンクバー?ドリンクバーっちゅう言葉を覚えてるのがまた不思議な感じだなぁ・・・、
喉がカラカラ、とにかく水気を求め、ウーロン茶を口に含んだ。
「薄っ!」
そのへんの事情は忘れていたのだった。


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